チュートリアル: グラフィカル・モデラーで河川と集水域の定義を自動化する

3. 河川を定義するグラフィカルモデラーを作成する

3.7. 河川定義モデルを実行する

これでプロセッシングツールボックスに新しいモデルが見えるようになりました。

モデルを実行する前に、まずは流出口をデジタイズする必要があります。

1. QuickMapServicesプラグインをインストールし、OSM Standardを地図キャンバスに追加します。

2. 地図上でMeuse(Maas)川に流れ込むRur(オランダ語でRoer)川の河口を探します。

3.  をクリックして新しい一時スクラッチレイヤを作成します。

4.ダイアログでポイントジオメトリタイプoutletというレイヤ名にします。座標系はEPSG: 32632にします。

5. フィールドを定義する必要はありません。OKをクリックします。

6. レイヤは自動的に編集モードに設定されます。  をクリックして流出口にポイントの地物を追加します。

7.   をクリックして編集モードをオフにし、保存をクリックします。

これでプロセッシングツールボックスのStream delineationモデルが使えるようになりました。

8.プロセッシングツールボックスで モデル | Hydrology | Stream delineationをクリックします。

9. Stream Delineationダイアログで Bounding boxとしてboundingboxレイヤを、DEM TIlesとして4つのSRTMタイルを選択し、Outlet on mapとしてOutletを選択します。Strahler order thresholdはデフォルトのままで、スナップさせるToleranceを500mにします。snapped_outlet.shpとしてSnapped outletを保存し、streams.shpとしてStreamsを、filled_DEM.sdatとしてFilled DEMを保存します。

10. 実行をクリックします。処理が終わったらダイアログを閉じます。

結果は下の図のようになるかと思います。

ここで、2つ目のグラフィカルモデルを使用して、Rurの集水域を定義することができるようになりました。