チュートリアル: オンラインのソースからオープンデータを収集する

7. CSVファイルをインポート

ここでは、マラウイのラムサール条約登録地を含むCSVファイルをインポートします。

ラムサール条約登録地は、ラムサール条約登録地情報サービスからダウンロードできます。2,403箇所、254,307,159 ヘクタール(ha)が収録されています。

1. ラムサール条約登録地情報サービス をみてみましょう。

2. Explore by filters の下で Africaを選択します。

Ramsar Sites Information Service

3. アフリカのラムサール条約登録地の地図が読み込まれたら、Explore by filtersのリストからマラウイ(Malawi)を選択します。

Ramsar sites in Africa

4. マラウイの地図が読み込まれたら、Exportsタブを選択します。

Malawi Ramsar sites

5. Formatの下でCSV fileを選択し、e-mailアドレスを入力し、Generateをクリックします。

すぐにラムサール条約加盟国情報サービスから、CSVファイルをダウンロードするためのリンクが記載されたメールが届きます。

6. CSVファイルをGISプロジェクトのフォルダにダウンロードします。

7. CSVファイルをメモ帳などのテキストエディターで開き、内容を確認します。

CSV file in Notepad

1行目に列のヘッダーが入っているのがわかります。列はカンマで区切られています。文字列はダブルクォーテーションで囲まれています。緯度と経度の列があるので、CSVファイルをGISでポイントレイヤーとして読み込み、他の列を属性として設定することができます。

8. QGISに戻ります

9. データソースマネージャを開く ボタン をクリックします。

10. をクリックし、CSVテキストタブに行きます。

11. CSVテキストダイアログで  を使用してCSVファイルを参照します。

  • レイヤ名をRamsar sites Malawiにします。
  • ジオメトリ定義X属性Longitude列が、Y属性Latitude列が選択されていることを確認します。ジオメトリのCRSEPSG: 4326を選択します。この情報は、ファイルを地図上にプロットするために必要です。

Import CSV

12. Sample Dataのプレビューを確認します。問題がなければ、追加をクリックしてダイアログを閉じます。

これでRamsar sites Malawiのレイヤーがレイヤパネルに追加されました。ただし、このレイヤーはまだGISのベクターファイルではないので、GeoNodeデータの時と同様に、エクスポートしてUTM Zone 36S / WGS 84の座標系にデータを再投影する必要があります。

13. レイヤパネルの Ramsar sites Malawi レイヤで右クリックし、エクスポート|地物の保存...を選択します。


14. ベクタレイヤを名前をつけて保存...ダイアログで形式ESRI Shapefileを選択します。 ボタンを使用しプロジェクトフォルダを参照し、出力レイヤをramsar_sites_malawi.shpとして保存します。

15. CRSの選択ボタン をクリックします。

16. 座標参照系の選択フィルタに32736と入力し、WGS 84 / UTM zone 36 S 座標系を選択します。

17. OKをクリックし、ベクタレイヤを名前をつけて保存...ダイアログに戻ります。ダイアログは下の図のようになっているでしょう。

18. OKをクリックすると、レイヤーのエクスポートが実行されます。

処理の後レイヤが地図キャンバスに追加されます。

19. レイヤパネルからRamsar sites Malawiレイヤーを削除します(CSVファイルを削除していることを確認してください。レイヤー名にマウスカーソルを合わせると、ツールチップにファイル名と座標系が表示されます)。

ラムサール条約登録地は、ちょっと隠れた場所にあるので、スタイルを設定しましょう。

20. レイヤパネルの ramsar_sites_malawi レイヤをクリックし をクリックしてレイヤスタイルパネルを開きます。

21. シンプルマーカーをクリックし、シンボルレイヤタイプSVGマーカーに変えます。SVGグループの中でred markerを探します。

22. 幅と高さを12mmに変更します。

これでプロジェクトは下の図のようになっていることでしょう。

CSV file exported to shapefile and styled

次のセクションでは、さらにデータを追加していきます。