4. 河川をDEMに書き込む

これでRur川のベクターデータが得られたので、それをDEMに書き込むことができます。

1. プロセッシングツールボックスを開きます。メインメニューでプロセッシング | ツールボックスと進みます。

2. プロセッシングツールボックスで GRASS | ラスタ (r.*) | r.carveを選びます。

3. r.carveダイアログで、 DEMレイヤを標高Rur_river_dissolvedレイヤーを河川のベクタレイヤとして選択します。河川の幅を60メートル(このケースでは2ピクセルに相当)に変更します。オプションの川の深さを2mに変更して、合計3mにします。河川の幅と深さを調整することで、より良い結果を得ることができます。「河川に平らな場所を認めない」の前のボックスにチェックを入れます。修正した標高 burndem.tif として保存します。不要なので「修正済み河川の出力」のチェックを外します。

4. 実行をクリックします。処理が終わったらダイアログを閉じます。

スタイリングして比較してみましょう。

5. demレイヤからburndemレイヤにスタイルをコピーします。

6. burndemレイヤを複製し、陰影図レンダラーでスタイルを作成します。

7. burndemにはそれとセットのhillshadeを、demにはそれに対応するhillshadeを持つマップテーマを作成します。

8. メインメニューで ビュー | 新しいマップビューを選択します。

9. 新しいマップビューを画面右側にドッキングし、メインの地図キャンバスにはDEMマップテーマを、右のマップビューにはDEM Burnedを選択します(マップ1)。

Compare burn

10. 両方のビューがリンクされていることと、更新されたキャンバスに対して色が伸びていることを確認してください。

今では、河川ネットワークをDEMに書き込んだ効果がはっきりとわかります。

これで、集水域の線引きのステップを進めることができます。今は川を修正しただけですが、他にも窪地があるかもしれませんので、まずはシンク(Sinks)を埋め立てることから始めます。