2. 特定の標高以下の体積を計算する

まず、プロセッシングツールを使用してDTMの特定の標高以下の体積を計算します。

1. QGISを起動します。

2. メインメニューで、プロジェクト | 開く | GeoPackageの順に進みます。

3. GeoPackageからプロジェクトを読み込むダイアログで、提供されたdata_stagevolume.gpkg GeoPackage を参照し、StageVolume プロジェクトを開きます。

このプロジェクトでは、SRTM 1-Arc Second DEMをUTMゾーン32Nに再投影し、鉱山の窪地周辺をクリップしています。DEMはカラーランプでスタイル付けされ、レンダリングされた陰影起伏図とブレンディングされています。

4. プロセッシング | ツールボックスと移動し、プロセッシングツールボックスパネルを開きます。

5. プロセッシングツールボックスで、ラスタ解析 | ラスタのサーフェス体積を選択します。

6. ラスタのサーフェス体積ダイアログで、入力レイヤとしてDTMを選択し、バンド番号をそのままにして、ここでは0m以下の体積を計算したいので、基準値(ベースレベル)を0mにしています。選択の基準基準値を下回る場合だけにします。体積計算のレポートはhtmlファイルです。volumebelowzero.htmlという名前を付けます。体積計算の表は dbf ファイルです。dbfファイルを選択できないので、volumebelowzero.shpとして保存します。

7. 実行をクリックします。

ログタブに次のように結果が出力されます: 'VOLUME' : -1155480399.7627096

赤くエラーが出ています。これはdbfファイルだけでシェープファイルが作成されなかったからです。このエラーは無視しても良いです。

8. Closeをクリックしてダイアログを閉じます。

プロセッシングツールボックスの下のほうに結果ビューアがあると思います。

9. 体積計算のレポートまたはhtmlリンクをダブルクリックしてください(同じものにリンクしています)。ブラウザで開きますので、結果を確認してください。

10. ブラウザ パネルからvolumebelowzero.dbfファイルを地図キャンバスにドラッグします。

11. レイヤーパネルのvolumebelowzeroテーブルを右クリックし、属性テーブルを開くを選択して結果を確認します。

12. ステップ5からの手順を繰り返して他の標高でも試してみてください。

次のセクションでは、多くの標高ごとの体積を計算し、1つのテーブルに値を格納ししていきます。