チュートリアル: DTMから地形湿潤指数(Topographic Wetness Index)を計算する
2. DTMのボイド(Voids)を補間する
提供されているDTMは、オランダのLIDARデータ(AHN3)に由来しています。オランダのAmersfoort投影(EPSG: 28992)のデータです。しかし、DTMにはボイドがあります。ボイドとは、データのないピクセルのことです。これらのボイドは、次に進む前に補間する必要があります。
1. QGISを起動します。
2. 提供されたDTM (dtm.tif) をブランクプロジェクトに追加します。
ボイドがあることがはっきりと見てとれます。
3. プロセッシングツールボックスにいきます: メインメニューのプロセッシング | ツールボックスを選びます。
4. プロセッシングツールボックスで、GDAL | nodata値を内挿値で埋めるを選択します。
5. nodata値を内挿値で埋めるダイアログでdtmを入力レイヤとして選びます。その他の設定はデフォルトのままにしておきます(もしボイドがより大きかったらそれらの設定を変えても良いでしょう)。dtm_voidfilled.tifとして結果を保存します。
6. 実行をクリックします。プロセッシングの後ダイアログを閉じます。
7. レイヤパネルからdtmレイヤを削除します。
結果を見ると、ボイドが補間されていることがはっきりとわかります。
8. DTMを単バンド疑似カラーでスタイル設定します。 カタログのcpt-cityからTopographyランプを使用できます。DTMを陰影図とブレンドします(この方法については他のチュートリアルを参照してください)。
これでDTMの準備ができたので、傾きの計算を進めることができます。
注:QGIS 3.14 では、各計算後にラスター レイヤーの投影を設定する必要があることに注意してください。これは 3.10 LTR バージョンでは異なります。