チュートリアル: QGIS、MerginとInputを使った現場調査
3. Merginでプロジェクトを同期する
Inputには、プロジェクトとデータをシームレスに同期するための機能が組み込まれています。
このセクションでは、前のセクションで作成したプロジェクトを、Mergin クラウドサービスと同期させます。
1. インターネットのブラウザでMergin (https://public.cloudmergin.com/)にサインアップします。
2. QGISでMerginプラグインをインストールします。
3. ブラウザパネルでMerginフォルダを見つけられるようになります。
注 1: Mergin プラグインにはメニュー エントリやツールバー アイコンがありません。サービスとのやりとりは、QGIS ブラウザ パネルを介してのみ行われます。
注 2: インストール後に QGIS ブラウザ パネルで Mergin を表示するには、QGIS を再起動する必要がある場合があります。
Merginプロジェクトを見るにはサインインする必要があります。
- Custom Mergin Server URL: https://public.cloudmergin.comと入力します。
- Username: Merginのユーザー名かメールアドレスを入力します。
- Password: Merginのパスワードを入力します。
- Test Connection をクリックしOKと表示されれば問題ありません。
プロジェクトの一覧を表示するには、QGIS ブラウザ パネルの Mergin の左にある矢印をクリックします。
Merginプラグインを使用する
Merginプラグインからは以下の機能が利用できます。
新しいプロジェクトを作成する
8. ブラウザパネルでMerginを右クリックし、Create new projectを選択することで新しいプロジェクトをスタートできます。
- Project nameに名前を入力します。
- Public を選択するとプロジェクトが全てのMerginの利用者に利用可能になります。
- プロジェクトディレクトリは、プロジェクトと関連するレイヤーが存在するフォルダになります(前のセクションで作成したプロジェクト)。
9. OKをクリックします。
10. プロジェクトが正常に作成されたことを示すポップアップウィンドウが表示されます。閉じるをクリックします。
11. Mergin | My projectsの下にプロジェクトを見つけられます。
12. Mergin のウェブサイト (https://public.cloudmergin.com/)で結果を確認します。 プロジェクトとファイルは次のようにリストアップされているはずです。
これで、プロジェクトはMerginのクラウドサービスと同期され、4.で説明するスマートフォンやタブレットのInputアプリと同期することができます。
以下のサブセクションでは、Mergin プラグインを使用して作業する際の参考にしてください。
プロジェクトをダウンロードする
プロジェクトをダウンロードするには、
- ブラウザパネルのMerginにあるプロジェクトを右クリックします。
- Downloadを選択します。
- 新しく表示されるウィンドウでフォルダパスを設定します。
- プロジェクトがダウンロードされたら、ダウンロードしたプロジェクトを開くことができます。
変更を同期させる
Mergin サービスでは、ローカルでの変更をサーバーに同期させることができます。ブラウザパネルからプロジェクトを右クリックして、Syncronizeを選択します。
また、同期機能を利用して、ローカルプロジェクトに加えた変更をMerginからダウンロードすることもできます。
ローカル/ダウンロードされたプロジェクトの削除
プロジェクトとその関連ファイルをローカルで利用可能な状態にしたくない場合は、ブラウザ パネルでプロジェクトを右クリックし、Remove locallyを選択することで削除できます。
必ずこの機能を使用してプロジェクトを削除するようにしてください。手動で削除すると、同期の問題が発生する可能性があります。
サーバーからプロジェクトを削除
このコマンドを実行すると、プロジェクトが Mergin サーバーから削除されます。サーバーからプロジェクトを削除するには、まずローカルでプロジェクトを削除する必要があります。
また、プロジェクトフォルダ(レイヤー、SVGなどを含む)をMerginプロジェクトのWebページにドラッグ&ドロップすることもできます。