チュートリアル: 井戸データとDEMから地下水位マップを作成
13. 井戸の地下水位をラスタに補間する
井戸の地下水位がわかったところで、そのポイントをラスタに補間します。
ここでは2つの方法を使います。ここでは、IDW(Inverse Distance Weighting)とThiessenポリゴンの2つの方法を使います。
まず、IDWによる補間を行ってみましょう。
1. プロセッシングツールボックスで内挿 | IDW内挿(逆距離荷重法)を選択します。
2. IDW内挿(逆距離荷重法)ダイアログでBoreholes_Z.shpを入力ベクタとして選択します。GW_level_mを内挿対象の属性(フィールド)として使用します。をクリックしてこれらの設定をリストに追加します。距離係数(p)を2のままにしておきます。Stampriet study area レイヤーから領域を選択します。ピクセルサイズを30mに変更し、補完したラスタをGW_level_IDW.tifとしてプロジェクトフォルダに保存します。
3. 実行をクリックします。処理後に閉じるをクリックします。
その結果をカラーランプでスタイリングしてみましょう。
4. レイヤパネルでGW_level_IDWレイヤを選択し をクリックしてレイヤスタイルパネルを開きます。
5. レイヤスタイルパネルでレンダラーを単バンド擬似カラーに変更し、全カラーランプ | RdBuを選択します。
レイヤースタイルパネルは以下のようになります。
そして、補間されたレイヤーは下の図のようになります。視覚化を向上させるために、さまざまなランプやクラスを試すことができます。IDW補間は滑らかな出力をしていますが、ボーリングの数が少ないため、個々のボーリングや外れ値に多くのバイアスがかかっていることがわかります。
それでは、Thiessenポリゴン(別名:nearest neighbourまたはVoronoi tesselation)法を適用してみましょう。
6. メインメニューでラスタ | 解析 | グリッド (最近傍法)を選択します。
7. グリッド (最近傍法)ダイアログでBoreholes_Z.shpレイヤを入力レイヤ(点)として選択します。詳細パラメータの下で GW_level_m を 内挿するZ値の属性として選択します。内挿(最近傍法)した結果をGW_level_Thiessen.tifに保存します。その他はデフォルトのままにします。
8. 実行をクリックします。閉じるをクリックしてダイアログを閉じます。
9. 結果をスタイルします。
このアルゴリズムは研究領域全体をカバーしておらず、入力ポイントレイヤのいわゆる凸包に限定されています。このアルゴリズムは、IDW内挿法よりも滑らかではない結果をもたらします。しかし、データが少ない場合には、最も近い値が最良の近似値となる可能性があります。