チュートリアル: 地下水調査のためのフィールドデータ収集アプリの作成
完成条件
2. プロジェクトの準備
2.1. 調査地域の境界を追加する
まず、調査地域の境界を定義し、そのポリゴンをプロジェクトに追加します。これにより、現場でアプリを使ってナビゲートする際に、境界がどこにあるかを知ることができます。
1. QGISで新規プロジェクトを立ち上げます。
2. 右下の EPSGコードをクリックして、プロジェクトの投影法をUTM Zone 36S/WGS-84に変更します。
3. ダイアログでEPSGコード32736でフィルタし、投影法を選択しOKをクリックします。
4. QuickMapServices プラグインをインストールします。メインメニューの プラグイン | プラグインの管理とインストール... から行います。
5. QuickMapServices プラグインをインストールします。
6. メインメニューで Web | QuickMapServices | Settings と進みます。
7. QuickMapServices Settings ダイアログで More services タブをクリックします。
8. Get contributed packをクリックします。
9. ポップアップでOKをクリックします。
10. Save をクリックしてQuickMapServices Settings ダイアログを閉じます。
11.メインメニューで Web | QuickMapServices | OSM | OSM Standardと進みます。
次に、調査地域の場所を見つける必要があります。ここでは、前のチュートリアルで紹介したマラウイの「Shire」調査地域の中の「Bangula」付近を使用します。しかし、他の地域でも同じ方法を使うことができます。
12. GeoCoding プラグインをインストールします。
13. ボタンをクリックしGeoCodingプラグインを開きます。
14. GeocodingダイアログでFind addressにBangula と入力します。
15. OKをクリックします。
16. Bangula, Nsanje, Southern Region, Malawiを選択します。
17. OKをクリックします。
18. 関心のあるエリアにズームインします。この例では、Bangulaという都市とピボット灌漑のある地域にズームインしています。
ここでは、地図キャンバスのエリアの範囲に基づいて、境界ポリゴンを作成していきます。
なお、別のエリアが必要な場合は、境界ポリゴンをデジタイズするだけで、以下の手順を置き換えることができます。
19. プロセッシングツールボックスを開きます。メインメニューのプロセッシング | ツールボックスから行います。
20. プロセッシングツールボックスでベクタジオメトリ | 範囲の矩形レイヤを選択します。
21. 範囲の矩形レイヤダイアログでボタンをクリックして、キャンバス領域を使用を選択します。
現在の地図キャンバスの境界の座標は、プロジェクトの投影法を使って入力されています。そのため、このチュートリアルの最初に設定しておくことが重要でした。
22. 出力された領域を、プロジェクトの全てのデータを保存するための専用のフォルダに保存します。そのフォルダの中で、Bangula_study_area.gpkgという名前のGeoPackageにBangula_study_areaという名前のレイヤで保存します。
23. 実行をクリックし、処理のあとダイアログを閉じます。
これで、四角いポリゴンがランダムな色で塗りつぶされました。境界線のスタイルを決めましょう
24. レイヤパネルからBangula_study_areaレイヤを選択し をクリックしてレイヤスタイルパネルを開きます。
25. レイヤスタイルパネルでシンプル塗りつぶしをクリックします。シンボルレイヤタイプをアウトライン:直線(Simple Line)に変更します。色を赤にしストローク幅を0.66mmにしましょう。
これで境界ポリゴンの準備ができました。
26. レイヤパネルから GeoCoding Plugin Results レイヤを削除します。
Bangula_Groundwater_Survey to the Bangula_study_area.gpkg GeoPackageにBangula_Groundwater_Surveyという名前でプロジェクトを保存します。
27. メインメニューでプロジェクト | 保存 | GeoPackage...を選択します。
28. Bangula_study_area.gpkg GeoPackageに接続し、プロジェクトにBangula_Groundwater_Survey と入力します。
29. OKをクリックします。
これは測量レイヤではないので、このベクタレイヤを読み取り専用にする必要があります。Inputアプリは、読み取り専用のレイヤーを非測量レイヤーとして解釈します。
30. メインメニューで プロジェクト | プロパティ...を選択します。
31. データソースタブを選択します。
32. 境界レイヤの読取専用のチェックを入れます。
33. OKをクリックします。
次のセクションでは、Google Satelliteレイヤを追加し、OSMスタンダードとGoogle Satelliteをオフラインでも利用できるようにします。