チュートリアル: 地下水調査のためのフィールドデータ収集アプリの作成
2. プロジェクトの準備
2.2. オンラインレイヤーを追加し、オフラインで利用可能にする
現地でインターネットに接続できる環境であれば、WM(T)SやオンラインのXYZタイルを背景地図として使うことができます。前のセクションでは、すでにOSM Standardレイヤーを追加しました。このセクションでは、測量プロジェクトにGoogle Satelliteを追加します。また、現場でインターネットに接続できない場合に備えて、オンラインレイヤーをオフラインで利用できるようにしておきます。
まずGoogle Satelliteをプロジェクトに追加しましょう。
1. メインメニューで Web | QuickMapServices | Google | Google Satelliteと進みます。
これで、ピボットがはっきりと見えるようになりました。
次のステップは、調査対象地域のOSM StandardレイヤーとGoogle Satelliteレイヤーをオフラインで利用できるようにすることです。そのためには、地図キャンバスを指定したズームレベルでMBTilesに保存する必要があります。まず、適切なズームレベルを探します。
2. ビュー | パネル | タイルスケールを選択します。
タイルスケールパネルが追加されました。
3. レイヤーパネルのGoogle Satelliteをクリックし、タイルスケールパネルのスライダーを任意のズームレベルに移動させます。
なお、レベルが高いほど解像度が高くなり、ファイルサイズも大きくなります。ここでは、ズームレベル17を使用します。
4. タイルスケールパネルを閉じます。
5. レイヤパネルのClick right on Bangula_study_area レイヤで右クリックし、レイヤの領域にズームを選択します。
6. レイヤパネルでGoogle Satellite以外の全てのレイヤのチェックを外します。
7. プロセッシングツールボックスにいきます。
8. ラスタツール | XYZタイルの生成(MBTiles形式)を選択します。
9. XYZタイルの生成(MBTiles形式)ダイアログでExtentでレイヤから計算...を選択します。
10. Bangula_study_area を選択してOKをクリックします。
11. ズームの最小値と最大値を17に設定します。
ここで範囲を指定すると、異なるズームレベル用のMBTileが作成されます。これにより、ファイルは大きくなりますが、ズームイン、ズームアウトを繰り返したときのナビゲーションがスムーズになります。現場ではたいてい、詳細なレベルだけが必要です。そこで、ここではズームレベル17を選択しました。
12. レイヤーをプロジェクトファイルのある専用フォルダにSatellite.mbtilesとして保存します。その他の設定はデフォルトのままにしておきます。
なお、mbtilesはGeoPackageに直接保存することはできません。後でGeoPackageにドラッグすることになります。
13. 実行をクリックします。処理のあと閉じます。
14. ブラウザパネルでSatellite.mbtilesラスタをBangula_groundwater_survey GeoPackageにドラッグします。
15. Bangula_groundwater_survey GeoPackageからSatelliteレイヤを地図キャンバスにドラッグします。
16. OSM Standardでも同じ手順を行います。
17. プロジェクトを保存します。
これでオンラインとオフラインのレイヤが準備できました。
次のセクションでは測量用のレイヤを追加していきます。